シュンの日記なページ

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2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

スーパームーン

フラメンコ・ギターに造形の深いことで知られる逢坂剛が主催する(でいいのだろうか)『カディスの赤い星2011』というのを番組表で見て、何だろうと思ったら、フラメンコ・ギターのライブ番組であった。WOWOWである。 スパニッシュ・ギター沖仁が、震災のあ…

サポぢから

サポの力は試合に出る選手たちを鼓舞することは知っていたとしても、実際に今日の仙台戦のように一体感のあるアウェイというところを浦和はあまり経験することがないので(ホームならいくらでも経験しているけれど)、さすがに負けてるな、とは試合前から感…

夕焼けの七里

家庭の一歩

あまり仕事の話はしたくないのだが、今日、ようやく営業成果が出て一段落となった。これで昨年までの年収を上回ったことになる。 妻にいついつ頃収入がこんな形で入るよというメールを送った。これまで年収の半減もあり得るかとの不安を抱えていただろうから…

がむしゃらに元気

浦和レッズで最もぼくが応援している選手は原口元気なのだが、昨年あたりはあるサポ団体においてなかなかそのことに賛同が得られず、それを意外に感じていた。 誰がゴールを決めたら盛り上がるかといえば、やはり元気ではないかと常々思っている。若い力の台…

夜は風の音のうちに

やれやれ。ようやく葬儀が終わり、母は荼毘にふされ、白い骨となった。 大宮聖苑という火葬場への道は両側が緑濃く美しく、静寂に満ちていた。霊柩車の助手席で位牌を持ちながら、雨の中を走る車の中で、運転手さんに、とても美しい道ですね、と聴いた。そう…

喪主の夜

仕事が一つ山を越えた。成果を出したことを、通夜のため札幌から飛んできた家族に面と向かってすぐに伝えられるのは幸運だった。 代わりに祝福で迎えるべき職場のスタッフたちが、おめでとうの握手ではなく、通夜の席上でご愁傷様とお焼香で立ち去ってゆくの…

母の最後の場所

母の最期の場所であった老人ホームに荷物を取りに行った。母の手荷物は段ボール一箱分。これしか持ち込まなかったし、最後はこれだけで済んでいた生活だったのだ。 人は旅行く途上で、多くの荷物を抱え込むが、それら荷物は、死の間際にはいつのまにかどこか…

オハイオ通信

今日も真夜中の帰宅だ。上司は、葬儀が近づいているのに、そんなに働いていて大丈夫なの? と聴いてくれるのだが、葬儀を出してやるためにも稼がなくてはならないし、なかなか実績給を十分に手にできないでいる自分にとって、今取り組んでいる仕事は、現状で…

ドアを閉めてゆく

仕事ももちろんやっている。母の葬儀のことでいろいろ準備その他なども大変だけれど、仕事はその分だけ前倒しでやらねばならない部分もあって、ともかく時間がない。 今日も20時過ぎに営業から会社に戻って、そこからお客様への資料作りを開始。誰もいなく…

宿命の女(ファンム・ファタール)

みなとみらいで一日を過ごす。以前、学会展示なんかで来て以来だ。それにしても京浜東北線で各駅に揺られ1時間40分は遠い。朝5時起きは辛い。 帰りの電車のなかで携帯が鳴った。車内では携帯を取らない主義なので、1時間40分かけてさいたまに帰ってから、留…

オハイオへの電話

今日、市営斎場の予約がようやく取れたので、母の葬儀の日程がようやく決定し、各方面へ連絡をする。 母のちょっと年下の妹である叔母が一人、米兵と結婚しそのままオハイオに住みついているので、電話をかける。うちはIP電話と携帯しかないので、国際電話…

宿縁の書

樋口毅宏『雑司ヶ谷R.I.P.』読了。 凄い作家が現れたものだ。『民宿雪国』で、その奇妙な作風に唖然とし、『さらば雑司ヶ谷』でその暴れっぷりに朦朧としたのだが、それを引き継ぐ本書では、さらにスケールアップしてこの作家の未だ見えぬ底の深さを思い…

納棺

今日は、葬儀に先立って納棺の儀に立ち会う。 とは言え、既に着替えを済ませてあり、父の葬儀の時のようにはおくりびとの古式での納棺の式を見ることができなかったため、その点は葬儀社に騙されたような気分である。 その後、曹洞宗のやり方では死出の旅に…

寺にて

弟を埋葬した寺を訪れる。 この寺の前住職の一人娘として同級生のMは生まれ、ぼくの弟と同級生だった妹は、小学生の頃通学の途中でダンプにはねられて亡くなった。後にぼくの弟もバイク事故で亡くなってしまったから、お互いに弟妹を亡くした同士である。 …

散華

母が暮らした村に桜の涙が降り注ぐ。母はもういなくなり、桜の花びらが積もり、増えてゆく。 家の横の神社の桜はとりわけ見事に桜吹雪となっていた。どこかから迷い込んだような若い娘たちが、境内で写真の撮りっこをしていた。 今日、母の暮らした家に駆け…

惜別

今日ママンが死んだ。 という書き出しで始まるのがカミュの『異邦人』だったっけな、としょうもないことを考えながら夜道を走り抜ける。 そう、今日、お袋が死んだ。 昼頃に、入院先の病院の先生から携帯に連絡があり、呼吸が難しくなり、心臓の負担が急激に…

余震の夜

夕方、雷が鳴り、それが上がった頃、太陽が雲の向うに沈む。 ある芸術家の家を訪ねているときに、大揺れが来た。このあたりは岩盤が固い、と家主は言うが、ぎしぎし言うボロ家が怖い。 終わらない揺れに、けっこう怖がって外に出る家主を止める。 ドアを開け…

今日、メインスタンドで

人が繰り出している。 老いも若きも男も女も。 桜の満開が日曜日に重なったこと。天気がよく暖かなこと。近所の投票会場に出かけるにはうってつけの選挙日であること。 そしてとりわけ見沼に人が繰り出しているのは、埼スタで、レッズ対モンテディオ山形のト…

サルバドール・ダリみたいに

ピットインといえば新宿。 青春の一こまにこんなことがあった。 マル・ウォルドロンが来日するというので、昼間のうちに整理券を取り、夜のライブに出直した。地下入口からの階段を並ぶ行列ができており、ぼくはその行列の整理券でいえば2番だった。1番目…

桜の花の樹の下で

会社の行事で一日、仕事ではなく、遊んだ。場所は、荒川河川敷。午前中は、ソフトボール、お昼から花見。 風が強くボールが押し戻されて大変だったが、ソフトボールなんて滅茶苦茶ひさびさである。肩が弱いのであまり投げられない。バッティングは、3飛、2…

開花と不穏と

桜の開花はやはり胸踊る。今日は見沼田んぼ沿いの川堤の桜がどこも見事だったが、とりわけさいたま市緑区宮本の女体神社の桜は素晴らしく、カメラを持った人がいっぱい訪れていた。 けれど仕事が忙しく、そこに立ち寄れないぼくは、行きずりの桜に見とれるの…

スズメの落し物

田舎道を歩いていたら、急に額にぴちゃりと落ちるものが。あ、しまった。上を見上げると電線にスズメが。あいつ、糞を落としやがった。急いでハンカチで額を拭ったが、スーツの襟に少しかかってしまったじゃないか。 ついその少し前に、近所に野田のサギ山と…

春を呼吸して

五分咲きの桜を見沼の一角で見つける。 どの桜堤も、満開には少し遠いのだが、気の早い散歩者たちが、期待をこめるように見上げている。 今日は午前中を大門の農地で、午後を見沼の一角で過ごした。田舎で過ごす一日。春を呼吸する幸せ。

どこにもある永遠

元の住人が死の床に瀕しているとき、空っぽになって早や2年になる家の鍵を開ける。 今度ここを手入れして住んでくれるというOさんを伴って、家の中を一応案内した。 まだ仏壇も写真も、弟の部屋もそのままに遺っている。友達じゃないと貸せる状態じゃないか…

丸木美術館 原爆の図

夕方にはまた帰って行ってしまう息子を連れて、東松山の丸木美術館に出かける。 以前から丸木夫妻の書いた巨大絵画である原爆の図を見たかったのに、近場の北本に住んでいた間には結局見ることがなく、その間に丸木位里さんは亡くなってしまった。 それから…

家族とともに

今日も母を見舞う。今日は家族でゆく。昨日より長くいられる。話もできる。 でも辛そうである。呼吸が辛そうであり、起きていることが辛そうである。つまり生きていることが辛そうに見えるのが、なんとも見ていて辛いのである。 話をしているのはコミュニケ…

10秒の会話

携帯にメールが入る。札幌にいる妻からだ。 お袋の具合がかなり悪いと主治医から電話があったそうだ。上司に断り、病院に駈けつける。 お袋と10秒だけ話をした。もっと元気な時にぼくを息子だと認識しなかったこともあるのに、呼吸さえ定かではない譫妄状…