ドアを閉めてゆく
仕事ももちろんやっている。母の葬儀のことでいろいろ準備その他なども大変だけれど、仕事はその分だけ前倒しでやらねばならない部分もあって、ともかく時間がない。
今日も20時過ぎに営業から会社に戻って、そこからお客様への資料作りを開始。誰もいなくなって、コンピュータをシャットダウンしてみると、真夜中の0時を時計の針が示していた。
今日は、雨降りで寒いので鍋をやろうと材料を買ってあったのだが、さすがに日付変更線を越えて帰って、これからゆっくり鍋という気持ちにはなれない。
なわけで、今、真夜中の2時49分。明日は6時30分に起きるから、ひどい寝不足が約束されたようなものだ。毎日がこの調子で過ぎてゆく。しんどい日々だ。
母の施設に電話をかけた。明後日、母の荷物を取りに行き、預けていた銀行通帳を返却され、病院への支払いを済ますことになった。
こうして次々といろいろなドアを閉めて行く。空っぽになった部屋のドアを。人の死とは、けっこう厳粛でひそやかだが、響きに満ちた、がらんどうなドアの音に象徴されるものなのだな。
さて眠るとしよう。