2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧
記憶の底をまさぐる。太宰治だったかアルベール・カミュだったか。きっとそのうちどちらかが言ったことだと思う。 幸福の姿は一通りだが、不幸の姿は実に様々である、といったモノローグ。 太宰治『晩年』って気がしてきたが、『カミュの手帖』かもしれない…
花村萬月氏の自宅が銃撃されたニュースを、昨日、ぼくはとり千にて焼き鳥を齧りながら見ていた。ちょうど東直己新作についてマスターと語り、隣のカウンター席にいらっしゃった寿郎社の社員の方と知己を得た夜。 今日は萬月氏の公式ホームページ ブビヲの部…
今日は圧巻のゴールをついに久保も見せつけてくれた。 もちろん対ハンガリーの敗戦で、一部選手は背水という状況下に置かれたも同然で、今日の試合はのっけから全体の集中力が高かったし、それは最後まで持続したと思う。昔から質の高い動きと勝負を決める精…
GWにどこにも出かけずに本を読む人を対象にしているんだろうか、急に新刊ラッシュになっている気がする。 ジョゼ・ジョバンニ死去と聞いても、生きていたのか死んでいたのか知らなかったので、あ、そっか今まで生きていたのか、という感じの驚き。ま、作家…
ぼくは山岳会時代、山岳部時代を通じて、ついぞヒマラヤには興味を覚えなかった。我ながらけっこう先鋭的な山をやっているなと感じたのは、当時の厳冬期の穂高をまともに縦走する山岳会はそう多くはなく、ぼくはその数少ない縦走者であったからだ。先鋭、イ…
今日のハンガリー戦の意味合いは一体何なのだろう。試合中、ずうっと考えていたけれども、結局わからなかった。 試合前にジーコはヨーロッパ組を無条件に使うことへの批判について、自分はヨーロッパ組の方が勝れていると思う、と答えた。国内組は今日のよう…
ギリシアの観客もいないグラウンドで、リラックスしながらも全力で駆け抜ける達也の姿は自信に溢れているように見えた。出番の少なかった隼磨のゴールを演出するヒールパス一発。そして低い弾道を正確に抉るヘディングによる一得点。後半出場した大久保や松…
一つの試合が歴史的意味合いを持つことがよくある。日本にとってはドーハの悲劇となったイラク戦がそうであり、メキシコ五輪以来の日本サッカーの出発点に例えられると思う。岡田ジャパンが岡野のVゴールでW杯初出場を決めたジョホール・バルのイラン戦も…
真夜中まで酒を呑み、夜にはホテルの温泉大浴場に浸かって、眠りに着いたのが三時前後か。午前七時半には起き出して朝食を食べにレストランに下りる。九時に旭川のオフィスに出社したが、当然ながら体調はすぐれない。 契約先を何箇所か回りつつ、昼にはオフ…
一年以上間が空いたかもしれない。とにかく昼頃に札幌を出て、富良野には午後2時に到着した。駅前の無料駐車場に車を入れて、糺の森でコーヒーを飲みながら旭川から合流するはずの同僚を待つ。 一年だけでもいろいろなものが変わっていることに気づいた。 …
あの決定的なチャンスで山瀬が決めていれば、試合は引分けにはならなかったかもしれないし、あのロスタイムは5分も取られなかったかもしれない。いや、あの非常識なロスタイム出現のかたちを見ていると、二点も決めていればロスタイムは10分に延ばされてい…
うちの職場は多くの人が平日に時間を設けて医者に通うので、今日はぼくも真似をしてみることにした。 昨日は二人が午前中、医者に寄ってから遅れて会社に来た。ボスも月に一度何も言わずに札幌医大に通院する。今日は管理職の一人が検査のために有休を取り、…
女子大の教授になったばかりの人を訪ねる。もちろん女子大にだ。 仕事とは言え、女子大の教室に挟まれた廊下を辿り、多くの女子大生の歩く中を泳ぐようにして、ようやく辿りつく教授室は遠かった。教授も、まだ女子大の異様な雰囲気に呑まれているらしい。部…
レッズの応援がなかった。断幕もなかった。旗もなかった。すごく真っ白けな駒場で、サッカーをやっていた。点が入ろうが、圧勝に近い成績だろうが、スタンドは冷ややな目でピッチを見つめる。おお、何だか久しぶりのレッズらしいスタンドの圧力じゃないか。…
ついに床屋を変えてみた。しかも、近所ではなく、車で30分、距離は10km。 ぼくの求めている床屋は一つところから動かなくて済むこと。頭を洗うためだけとか、髭を剃るだけのためにあちこちに移動させられる床屋は最悪。ぼくは髪を切りに来ているだけではなく…
仕事三昧の一週間の中でも、やはり代表取締役社長の体力には恐れ入った。 ぼくのほうは仕事が日に日に多忙になって来る中で、そのストレスを発散しようとヤケ食いに走り、間食、酒の後の暴食、とやらかしているうちに、体重が70kg越えに戻ってしまった。 最…
昨夜酔って帰るとイラクの人質が解放されていた。6:30に目が覚めた段階では頭ががんがんと槌で打っているみたいに痛い。やばいなと思い、もう一時間睡眠を取ると今度は何とか人間らしくなっていた。早めに出社して、一日ボスのお供だ。 サッポロファクトリー…
平日夜の宴はつらい。北24条などのZIPANGという店にて、東京よりやってきた社長を囲む会。カモ鍋が行けた。ビールをたらふく呑む。赤ワインもたっぷり注ぐ。 解散してから、地下鉄一つ移動して行きつけの店に独りでしけこみ、ジャック・ダニエルズのオ…
鈴木啓太が一発レッドで退場なんて展開は予想もしていなかった。でも、そこでPKをもらったところから清水エスパルスに4点を返される。天国と地獄、とはよくぞ言ったものだ。今日、日本平に出かけたサポーターの心中はまさにそれだろう。ギド・ブッフバルト…
朝出発して午前10時には旭川着。大雪クリスタルホールにて仕事。お昼には近所の「味の三平」にて、激辛味噌ラーメン&カツ丼セット850円也を頼んだが、ハーフサイズと聞いていたのだが何と凄い量でカツ丼の方はご飯沢山残してしまいました。お百姓さんごめん…
勤め人が夜昼逆転の生活を送っているのはけっこうつらい。身体に負担も来る。 昨夜は結局ランズデールの『アイスマン』を読み始めたたところで止まらなくなり、猛烈な眠気と、物語の悪魔性とのミックスジュースにとっぷりと浸かりつつ、朦朧となったあげく、…
一日何だか忙しかった。身体はPCの前にあるのに忙しいとは何事だろうか。よく晴れていたから、早起きして春スキーにいけばよかったと後悔しても、前夜の深夜におよぶ読書のあとではさすがに難しかったろう。 ホームページの音楽著作権が一旦三月末で切れて…
神戸ってこんなに強いチームだったっけか? 前節のジュビロ戦の終盤イメージがレッズは良かっただけに、その形のポジションチェンジを駆使して怒濤の攻めを見せてくれるかと思ったら、意外にレッズはおとなしくボールを丁寧に回すような攻撃にスタートしたと…
取引先の担当者の母親の通夜に出席。北海道の通夜はシステマティックで、できあいの葬儀センターを使う合理的なものだ。北海道にやって来てからいくつもの葬祭に参加してきたが、お寺でのお通夜、告別式には参列したことがないし、床や畳に正座して読経を聞…
昨夜、美味しい酒を呑んだのはいいけれど、帰宅したのが午前三時。それからシャワーを浴びてベッドに転がり込む。今日は午前中は当然ながら酒が残っている感じがしたし、半休を取って寝ていりゃ良かったのに、と後悔すること散々だった。おまけに午後にも眠…
取引先の人たちと呑む。管理職52歳の人は互いに前職のときからの永い知りあいなので、そのままジャズバーに流れた。壁一面のLPレコードは壮観だが、三人もいる女の子たちは、リクエストされた曲をそこから探し出すことができない。マスターが来るまでは…
仕事でハンコウを捺すことが多い。一体、このハンコウ文化というのは何なのだろう。高校の書道の授業で石の固まりに名前を彫り、その後の作品には必ず朱肉で手製のハンをついたものだ。あれは黒い炭の書の端っこに朱色の四角な枠で囲まれた名前が、何ともバ…
昔、横田基地に住んでいる叔母を訪ねたときに、冷蔵庫より大きな冷凍庫が隣に居座っているのを見て驚いたことがある。中にはベーコンの塊や、解凍して食べたとしてもまずくて吐きそうになるアメリカの食パンや、食卓用電動ノコギリで切らないと巧く皿に載せ…
朝飯を食い、昼飯を食い、その他はほとんどずっと本を読んで過ごした。デニス・ルヘイン『シャッター・アイランド』が面白くてほぼ一気読みしてしまった。本を読み終えてもまだ十分に明るく、午後の四時。ネットに繋いで、少しだけFADVに書き込み。台所に行…
藤田の戻ってきたジュビロは、あのジュビロに戻っていた。名波のダイレクトプレイや藤田のフリーランニング、福西の強さに、西のシュート力、とどれを取っても安定した強さがあって、このチームを見ていると、勝つことが相当に難しいように感じる。 強烈な守…