シュンの日記なページ

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余震の夜

 夕方、雷が鳴り、それが上がった頃、太陽が雲の向うに沈む。
 ある芸術家の家を訪ねているときに、大揺れが来た。このあたりは岩盤が固い、と家主は言うが、ぎしぎし言うボロ家が怖い。
 終わらない揺れに、けっこう怖がって外に出る家主を止める。
 ドアを開けて外に出ようとしていた家主は、ドアを閉めたほうがいいよね、と全く地震の際の心得を理解している様子がない。駄目、ドアは開けておかないと、いざというときに曲がって外にでられなくなるよ、と注意する。
 その後も、そもそもの用事を忘れ、地震話題、原発話題だけで盛り上がりを見せる。
 そうするとまた一揺れする。きりがないこの頃である。