シュンの日記なページ

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喪主の夜

 仕事が一つ山を越えた。成果を出したことを、通夜のため札幌から飛んできた家族に面と向かってすぐに伝えられるのは幸運だった。
 代わりに祝福で迎えるべき職場のスタッフたちが、おめでとうの握手ではなく、通夜の席上でご愁傷様とお焼香で立ち去ってゆくのが、人生の皮肉である。
 それにしても、今日、葬儀を手伝ってくれた友だち、お焼香に来て頂いた多くの友だち、同僚、上司の皆様、皆様のご配慮のおかげで、母はやすらかに眠りに就くことができるでしょう。有難うございました。
 さて夜は、母の元を立ち去り、妻の実家で寿司をつまんだ。一緒に食べる義母の老いが、やたら印象に残った。介護ヘルパーを頼もうとしているらしいのだが、本職である妻はそれに猛然と反対した。あなたみたいに動ける人間が、何を言ってるの! もし家事手伝いをやってもらいたいんなら介護ヘルパーではなく、お手伝いさんの方のヘルパーを頼みなさい。
 妻の仕事に対する矜持、介護保険のあり方に関する厳格な姿勢、母に対する娘ならではの本気な思いやり……等々が感じられ、少し見直した。