映画『草原の椅子』
パキスタンのフンザで初ロケというのに惹かれたというのもあるけれど、それ以上に、魂の救済の物語としてじーんと感動してみたくて観た映画。期待は全然裏切られず、カタルシスがしっかり得られたのでほっとした。
小さな子供がかわいそうでかわいくて、昔、子育てをしていた頃のばされた小さなてのひらをぎゅっと握り締めたときの心の通い合いのようなものを、久々に思い出して、胸が熱くなった。
フンザの風景も素晴らしい。子供や山羊たちと雪山を背景に遊ぶ姿が素晴らしいシーンである。それだけで心が洗われる想い。
昔、山登りを盛んにしていた頃、別の価値観で生きていた一時代。今はその価値観を忘れがちでなかなか思い出せないでいるのだけど、この映画はあの頃の価値観を少しだけ引き寄せてくれるものがあるみたい。
ちなみに息子が虫垂炎の術後高熱が悪化して入院長引いていると、昨夕知った。これから、自分の大切な息子のお見舞いに行くのだが、この映画を胸に抱きしめて、会いにゆこうと思っている。
