シュンの日記なページ

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吹き渡った指笛の音色

crimewave2008-05-17

 朝寝を貪ったがまだ足りない。それでも時刻となったので、高速を太平洋側に走り、苫小牧へ。ここでは、認知症サポーター養成講座を受講する。ウトナイのデイサービスから来た女性講師の具体例がわかりやすく、自分の母の認知症の進行具合を頭の中で整理しながら聴講。受講者には、サポーターの証としてオレンジリングが与えられる(右写真)。
 その後、札幌に戻り、夕方には「飛んでけ!車いす」の会10周年記念パーティに参加。駅そばの駐車場に車を駐めてから、クリスチャンセンターという会場を探すのに、とっても苦労してうろうろした挙句ようやく遅れ気味に辿り着く。
 若い人たちがいっぱいなので、明るく楽しいパーティだ。来賓の挨拶も業界パーティなどと違って気さくで飾らない、普段着のものだ。難病の方の車いすの上からの音頭で乾杯をする。出し物としての音楽隊の演奏はぎくしゃくしたもので、巧いとはお世辞にも言えないが、とにかく皆参加してしまおう、というアグレッシブな元気さが、とにかくステージをとても眩しく感じさせる。

 

 続いて素晴らしい演奏を披露してくれたのは、盲目の指笛演奏者・山田修さんだった。盲導犬とともに暮らす中で指笛を使ったことがきっかけで、美しい澄んだ音色で演奏をするようになった。「北の旅人」「千の風に乗って」「アメイジング・グレイス」などを、ピアノをバックに演奏してくれた。その美しさには感動せざるを得なかった。もちろん傍らには大きな盲導犬ナナの優しくつぶらな瞳が並んでいる。四頭めの盲導犬だそうだ。自分を助けて死んでいった犬たちに捧げると言って心を込めて「千の風に乗って」を吹く山田さん。大自然の草原を吹き渡る風のような音色だった。

 

 とにかく、今日は、充実した午後を過ごしたという印象である。疲れが癒された気がする。