シュンの日記なページ

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十和田越え

 篠突く雨とはこんな天気のことを言うのだろうか。尋常ではない雨量に脅えながらも、十和田ICで高速を下り、一路初の十和田湖へ。展望台より見下ろした十和田湖は雨と霧のフィルターで、やっぱりぼんやりしていた。映画「八甲田山」のポスターがとても印象的だったため、いつかは機会を見たいと思っていた。遠き山の中の巨大湖という印象は思ったとおりのままだが、ポスターの猛り狂ったような吹雪の湖面と、雨に煙る夏の湖とは、あまりに様子が違った。

 青森へ下る道、十和田湖から流れ出す急流が、いわゆる奥入瀬渓谷なのだとは、全然不勉強で知らなかった。散策する女性が多い。瀬に沿って作られた散策道を辿る人々のあまりの多さに驚いた。美しい渓流といえば、笛吹川の西沢渓谷にある七ツ釜五段の滝を思い起こすのだが、あのように徒歩でしか行けない木道ではなく、生活道路の脇に延々と続く渓谷なんである。だから見た目は綺麗でも、何だかそわそわして環境が悪い。確かに途中の滝などは車を止めたくなるほどの大景観なのだが、これとても層雲峡みたいに横を通り過ぎちまえばいいのかな、と面倒くさくなってしまう。やはり秘瀑は歩いて辿り着く場所にある方が有難みもあるというもの。

 その後、八甲田の残雪スキーで有名な酸ヶ湯温泉の前を通る。ここも是非寄りたいのに、毎度毎度予約で満室と断られ、未だに機会がない。そこから海抜0mの青森市までただひたすらに下る。