シュンの日記なページ

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台風回避のオホーツク・ルート

 朝、旭川を出たのだが、北海道に台風14号が一路接近する日である。道南はもうだいぶ雨量が増しているらしい。
 旭川から釧路へ向かうときいつも使う狩勝峠越え、道東道経由、本別・白糠コースではなく、南にある雨雲をできるだけ避けて北見峠越えオホーツク沿いコースを選択。
 上川から遠軽を目指し、湧別の道の駅で、サロマ湖を眺めながら昼食を食べる。サロマ湖沿いに東へ向かい、網走市外を突っ切り小清水原生花園のあたりから、川湯温泉方面に南下。右に屈斜路湖、左に摩周湖があるはずだが、そんなところに寄ってゆく時間のないぼくは、弟子屈へと峠を下り、鶴居村へ出て、サンクチュアリの横、釧路カントリークラブの口、湿原展望台といった、数少ない目印を横目に、大雨で水はけの悪い危険な道路を南下した。
 オホーツクから内陸に入った途端、ワイパーを最高速にしても視界が取れないほどの暴風雨となった。ラジオでは、いつもの山越えルート道道398号線はもちろん、釧路帯広を結ぶ幹線道路のR38までもが冠水や土砂崩れの危険のために通行止めになったらしい。お隣の音別町では床上浸水……。おぞましい近隣のニュースを聞くにつれ、自分はなんと狭く限られたルートを偶然に選んで走ってきたことかと、その幸運に驚き呆れる。
 釧路の営業所に辿り着き、仕事を片付け、夜には、消防署を退官した知人と予定通り末広で飲んだ。鯨の刺身、赤ホヤ、ハマチかま焼き、秋刀魚刺し……釧路であることを体感。よくぞ家を出てこれましたねと知人に尋ねると、おれは元消防だ、台風くらいでびくびくできるか、とのお返事。あんまり嬉しくってニコニコしたぼくは、コップ酒をぐいっと煽るように飲んでしまった。