ぐうたらな二日目

　やっぱりというか、予想したとおりというか、スキーには出かけなかった。風邪で調子が悪いのもあるが、何よりも外に出ようという気がしない。まるまる二日間家に閉じこもってぐうたら過ごしている。

　十年間ずっと続けていた石狩浜にある露天風呂もパスしてしまった。一つには人の排泄物で感染するというノロ・ウイルスへの過度な恐怖がある。石狩浜の露天風呂は人気の温泉なので異常な混雑があり、湯は不潔だとのもっぱらの噂。そこへ、平気で湯船に顔まで突っ込んでしまう息子を連れてゆき正月が台無しになったらと思うと、躊躇ってしまった。

　でもそれ以上にやはりぐうたらして過ごしたいなあという強い気持ちが働いてしまったというのが真相。今日は、昨夜から読み始めた『風の王国』3巻セットを読了。他には、昼寝をしたり、PCでくだらないピンボール・ゲームをやったり、紅白やK1をところどころつまみ食いしながら、クラシック・ビールを片手に過ごした。

　癖っけの髪が立ったままだし、髭も二日間剃っていない。何となく、学生時代に戻ったような気分だ。小説でも書いてみたい気持ちだけど、書き始めると夢中になる時間が長くなるのでやめておく。花村萬月のミクシー日記でひたすらネタなしでロードノベルを書け、というサジェスチョンがあって、とっても魅力的な気がするのだけどね。

　おっ、あと30分弱で年の変わり目だ。別にだからどうした、っていうのが最近感受性の磨り減りつつある正直な感覚だ。せめて明日は初詣くらい行っておこうか。って、天皇杯のことばかり気になってならないのである、実は。