シュンの日記なページ

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冬風の洗礼

 年々、だんだんと行事をいい加減に過ごすことが多くなってゆくような気がするので、意識的に守っていることが一つ二つだけある。年末、大晦日には一年の垢を落としに温泉にゆくこと。年越し蕎麦を食べること。そして年が明けたら、必ず近所の神社に初詣に出かけること。ま、この二つくらいが年越しにおける我が家の恒例行事だ。

 なので本日は、夕方に石狩浜にある番屋温泉に出かける。近年、石狩市による経営が思わしくなく、介護関連会社に身売りし、魞(えり)の湯という名前になったのはいいけれど、元600円の入浴料が一気に千数百円にまで値上げされ、ちょっと庶民性を失っていた。それでも少しずつ緩和され、今では900円、来年1月15日からは元の600円に戻されるのだそうだ。

 昨年は値段が高いということもあって、スキーがてら小樽市朝里の日帰り温泉に出かけたのだったか。今日は、二年ぶりの番屋なので、新しくなっている内装、作務衣・タオルなどのレンタル・セットなどが標準でついてくることなど、これまでとは違う部分にちょっと戸惑ったりもしたが、基本的には、石狩の浜に作られた温泉で、露天風呂からは日本海の冬の海を間近に見るといった優れたロケーションなど変わることなく、季節と風情とを味わうことができた。

 移り住んで以来ずっと来ていた温泉なので、息子が2歳の頃から11年目。さすがに思い出深い露天の冬風である。もはや毎年の洗礼みたいなものだ。

 帰宅前に、最後まで開いていた水産土産店で、スルメや酒盗を買い込んでゆく。息子は甘納豆を。

 家では根室の酒・北の勝と、宮城の酒・一ノ蔵とを呑みながら刺身を突く。紅白を全部通しで観たのは何年ぶりか。19歳で家を出てから、親元での正月を過ごさなかった。21歳以降は10年くらいアルプスの山の上、テントの中でほとんどの正月を過ごし、三十代になってからも民宿、父の移住先など、いつも旅の空だった。息子が生まれてから、ある程度決め事としての正月を迎えるようになった。最初の二年間は、父の家で正月を過ごし、初詣はいつも中尊寺金色堂。その後札幌転勤となり、毎年を今の家で過ごすようになった。

 今年はいろいろとあったが、私的には、父の死が最大のできごとであった。

 喪中であり、年賀のご挨拶は、予めご遠慮させていただきます。