シュンの日記なページ

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扉を閉ざさず

 今日は妻が飲みに出かけていたので、息子と二人で夕方からの時間を過ごした。何とDVDで借りてきたコント55号を一本全部見て、息子に古いコントの新鮮さを味わってもらい、続いて『Drコトー診療所』の第一話を一緒に見る。こちらは、実は先週見たばかりなので第二話を見ようとしたのだが、第一話が子供たちが主役でもあり、もう一度二人ですべて見ようとなったのであった。

 今日、仕事場で開いていた『日経ビジネス』の本の紹介で、『頭のよい子が育つ家』四十万靖、渡邉朗子著(日経BP社 1300円)の書評があり、その内容に少し興味を惹かれた。できのいい子ほど勉強机を持たないというのだ。要するに勉強部屋を与え、机に向かわせ、扉を閉じれば、それでよしとする親が多いという現実に対し、ちゃぶ台で勉強する子供たちの方がいい進路を進んでゆく、というもの。かといって、今夜の我が家の息子はちゃぶ台で勉強をしたわけではなく、コント55号を見て喉を痛めるくらいに馬鹿笑いをして過ごしただけなのだから、いい進学はできないかもしれないが、家族の中での開かれた時間はやはり必要だろう。

 我が家でも主に机を与え、扉を閉ざす方法を採択してきたのだったが、これはやはり親が自分だけテレビを見たいから息子は他の場所で勉強しなさいということなのだと思う。親のいる場所で勉強させるために、その間テレビを消すことができない親のあり方のほうが、よほど問われるべきなのだと痛感させられたというのが、今日のぼくの冷や汗であったわけだ。

 『Drコトー』も『北の国から』も物語の仕立ては古臭いし、ヒューマニズムなんてありきたりだと言えばそれまでなのだが、何よりも息子に感じて欲しいのは、ドラマの中でひたすら使われる自然という彼らの舞台装置だ。美しい季節と海や山、そこに動く自然の生き物たちの姿に取り巻かれて生きることの素晴らしさ、ありがたみを是非感じて欲しいなと、親としてはつくづく思うばかりなのである。