シュンの日記なページ

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月の丘

 月形の少し手前の月が丘にあるコリーナ・デ・ルナ・ゴルフコースでの平日ラウンド。コースの名前は月の丘という意味、おもいきり「月が丘」の地名から取ったものだ。

 もちろん今日は、有休を取ってのびやかに。クラブハウスがスペイン風のイメージで作られているのが少しおかしいが、倒産しかけて外資系により再生したゴルフ場のご多分に漏れず、最小限の人件費による最小限のサービスで、最低限のプレイフィー(何せジンギスカン付きカートプレイで4980円!)を提示している。

 北海道では珍しい、丹沢近辺のゴルフ場を思い出させるような山岳コースで、谷越えが沢山ある。谷にはボールは一個として落としていないのだが、両サイドのブッシュが深くて、相方ともどもよくボールをロストした。二人とも9個ずつというのは新記録ではないか。その分スコアに1ペナずつプラスになっているわけで、成果はひどいものだった。

 途中、同伴者のボールが足りなくなり、ブッシュを掻き分けてロストボールを調達してのプレイとなる。本当にこんなことはあまりない。しかもこのコースは普通のコースと比べ、パーに一つ足りなく、全部でパー71。こんなイレギュラーなコースでメンバーになってクラブ・ハンディをもらっている人たちとは、どういう人たちなんだろう?

 秋風は一昨日の石狩河畔よりもずっと強く冷たく、半袖では少し辛いほど。ラウンド後の湯船から、山の景色が美しく(紅葉の頃にはさらに素晴らしいだろう)、すすきの穂が風に揺れる光景を見下ろしながら熱い湯にため息をついた。

 ちなみにジンギスカンは、焼き肉形式ではなく、遊牧鍋という、鍋に野菜と肉を投じて食べるしゃぶしゃぶ風のものであった。焼きの方が絶対にいいと思うけれど、これも厨房の人数を抑えるための外資系の戦略なのかな?

 いつも思う。どんなにスコアが悪かろうと、疲れた体とゴルフバックを車に詰め込んで、田舎の山道を下りてゆくとき、北海道の大地が、地平線が広がり、夕陽が落ちてゆく風景のなかで、その美しさにいつか知らず満ち足りた気分になれる時間を。ハンドルを回して、アクセルを踏み、遠い帰路を我が家目指して帰り行く時間に、季節の匂いを胸いっぱいに嗅ぎ分けることのできる喜びを。

 ゴルフに限らず、冬はボードで、夏はキャンプで、北海道の自然とずっとずっと同居し続けたい。いつも大抵、ぼくはそう思う。