シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

我が子の一人旅

 小学校を卒業して春休みを迎えている息子が、浦和の妻の実家に独りで出かけるというので、空港に見送りにゆく。羽田空港からも独りで行くと言い張るのを宥めて、義父の迎えを頼んだ。

 昔ならいざ知らず、見た目がまだ小学生の我が子の東京独り歩きは、まだまだ怖いものがある。路線をよく覚えてしないし、何かがあっても迎えに行けない遠隔の地であること、加えて、登下校に送迎や防犯ベルの必要な昨今の治安の悪さを思えば、いいよと気軽に息子の願望を承諾し兼ねるのが、親の気持ちだ。

 可愛い子には旅をさせよ、とは言うけれど、何かがあった場合に親として絶対に後悔をしたくないのも本音である。

 新千歳空港のプロントで、オレンジジュースとソーセージロールを食べる息子を、エスプレッソ飲みながらじっと見つめる。毎日の、宝を見るような思いで……とは、今読んでいる『盗作』の中で親が子供を見つめる描写だが、それは実世界でも同じことだよ。

 警備ゲートをくぐって向こう側にゆく息子に、搭乗口は左だと教えてあげたのに、手を振りながらあいつは右に走ってゆくのだった。急いで係りのお姉さんに頼んで、正しい搭乗口に連れてきてもらうよう依頼する。やれやれ。

 (義母の電話によると、到着口に現れなかった息子が変な場所で迷っているところを祖父の方で発見し、何とか実家に辿り着くに至ったそうだ。やれやれ)