シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

リリス・フェアの不思議

 リリス・フェアってよくわからない。1998年頃、女性アーティストが集まってツアーを行ったものらしい。もとはといえば二枚組のCD「リリスフェア 〜女神たちの競演」を買ったのも、サラ・マクラクランの歌をカーラジオで聴いたときに、一目惚れならぬ一耳惚れしてしまったのがきっかけだった。リリス・フェアのCDには、ぼくがアメリカ一好きな女性シンガーであるエミルー・ハリスも登場しているし、最近のアメリカ女性シンガー事情も知りたかったし、というわけだった。しかしそれは遥か昔の話。それこそ1998年頃の話だったろう。

 DVDを買ったのが昨年末廉価版が出た折り。期待したCDのシンガーでこのDVD映像の方で歌ってくれるのは、サラとジュエルといインディゴ・ガールズとメレディスブルックスくらいか。あとは、CD登場の面々が、ほとんど登場しないのだ。逆にショーン・コルヴィンや大物シェリル・クロウはCDには登場しないが、DVDでは何曲も歌っている(注:ショーンは1999年のCDには登場しているらしい、ぼくが持っていないだけの話だ、シェリルはどのCDにもやっぱり登場していないけれども)。

 CDに比べてDVDの方が登場歌手が少ないのは、音楽はOKだけど映像はダメという歌手、または所属レーベルの何か政治的理由でもあるのだろうか。それとも、DVDインタビューのなかでサラやシェリルが言うように、まだまだ女性歌手は差別される存在なのだろうか。

 せっかく立ち上がった彼女たちの祭典であるのに、ライブ・エイドや、プリンス・トラストや、もちろんウッドストックフィルモア・イーストの各種メディアのように、一つの形にまとまれないところがとても残念なのが、このリリス・フェアだ。

 このリリス・フェアでは、女性シンガーたちは(もちろんバックバンドも)とてもいい演奏を聴かせてくれる。心がこもっている演奏は、「女神たちの競演」ゆえの互いに与え合う刺激のせいだろうか。とてもよく影響し合って、全体が高質のライブとなっている。

 そんなDVDを夜中に全部チェックしなおして、その後、『デスペラード レジェンド・オブ・メキシコ』を見直したおかげですっかり夜更かししてしまった日曜夜の愚か者でした。