シュンの日記なページ

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誕生日のキャロル・キング

 誕生日です。歳はもう言いたくもない。
 息子に誕生日プレゼントだと催促して肩を叩いてもらった。随分永いことこうしてもらっていないと思ったら、力が強くなっていた。頼もしい。もののプレゼントじゃなくていいの? いいよ、どうせものなんて買えないだろう。何か作ってもいいけれどね。ふざけた怪物植物の絵ならいらないよ。怪物植物の絵は随分昔のことじゃない。そうだな。
 息子が5歳の頃、誕生日を札幌の酒場のカウンターで過ごしていたら、ずらした正月休みで浦和の妻の実家に帰っていた息子から電話が入って、泣きそうになるほど嬉しかったものだ。その後誕生日の電話は何年か続いて、それがメールに変わったときには少し寂しかった。そして最近はいつも誕生日には一緒にいる。一緒にいることが、一番のプレゼントなのかもしれない。
 息子が勉強部屋に引き上げた後、録画しておいたキャロル・キング18年目の日本ライブを観た。歳を取っておばあちゃんになったキャロルだけれど、とても美しく、とても可愛らしく、その笑顔には蕩けそうになった。少しハスキーになったものの、未だに若さを保つ美声が健在で、しかもブルーノートを基調にしたR&Bを相変わらず得意として、見事に魅せる。

 ベスト・ヒッツ・ライヴ~リヴィング・ルーム・ツアー(紙ジャケット仕様)

 昔、ぼくがラジオで歌声を耳にして、白人歌手なのに黒人だとばかり勝手に思い込んだシンガーはただの二人だけ。ジャニス・ジョップリンキャロル・キングだ。二人とも衝撃的なことに白人だった。白人でもこんなメロディを捉えることができるんだ、と呆れかえった十代。今ではSuperflyの志保ちゃんが二人の女性シンガーを辿り、追いかけて、そして今はぼくは志保ちゃんの音楽に耳を傾けて体を揺する。輪廻だよね、全く。
 ちなみに、黒人女性だったのに、白人だとばかり勘違いしていたのが、実はダイアナ・ロスなのであった。森山良子の声にそっくりだったので、勝手に頭の中で組み替えてしまったのか、それとも、ジャニスやキャロルの方が実際よほどブルージーだったのかもしれない。