シュンの日記なページ

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読書傾向

 ずっとPCと格闘を続けているが、どうもいろいろな作戦が不首尾に終わってしまい、相変わらずDVDドライブをわがVAIOは認識してくれない。そればかりか、元々ついていたCD-ROMドライブまでも、もううちの子じゃないよと言わんばかりにそっけなく無視(シカト)している。
 夕方近くなって不図気づくと、妻は仕事に、息子は遊びに出かけていないみたいだから、ゴルフバックを積んで近所の打ちっぱなしに出かけることにする。というのは嘘でゴルフバックはいつもパジェロの荷台に積みっぱなしなのだ。
 手稲オリンピアスキー場のナイターの灯りが早くも列をなしている中、一面真っ白な空間に向かってアイアンを打ち込み、続いてウッドを打ち込む。ドライバーだけがしっくりこないのと、クラブの番手を変えるとすぐにそこに慣れないのと、どちらも致命的だと憂鬱になりながらも、なれに従ってパシッ、パシッとショットが正確化してゆく感触を体に浸透させるべく、まるでヨガの無心の境地のようになりかけたところで、球切れとなる。一時間で250球も打ってしまったということか。
 その後、散髪屋に出かける。女性チーフに髪を切ってもらいながら延々読書傾向について話をしてしまう。待ち時間の間ぼくが古いハヤカワミステリ文庫を(ネット古書店で手に入れた「悪党パーカー」だ)読んでいたせいだと思う。女性チーフが村上龍が好きなので、今度文庫化される「海辺のカフカ」を読もうと思うというので、ぼくはそれは村上春樹の作品だと説明する。カフカは哲学者ですよねと言うので、カフカは「変身」を書いた作家だと教えてあげる。
 その後、彼女は小説ではないいろいろな売れ筋のドキュメンタリーの本や作家の名前を出して、自分は現実逃避の物語が苦手だし、暗い気持ちになるものも苦手なのだと言う。現実を逃避しないで暗い気持ちにもならないというのはなかなか至難の業にも思えるけれど、とりあえず話しているうちに村上春樹のことをあまり知らないようだし『海辺のカフカ』は買おうと思っているようなので『アンダーグラウンド』などがいいのではないかと薦めてみた。『ノルウェーの森』は知っているか? と聞くと反応がないようなので、きっとその本のこともビートルズの歌のこともわからないのだろうと思う。
 話はカルトに向かい、次第にスピリチュアルな本の話に向かってきたところで、顔剃り、洗髪の段階となったため、ぼくの意識はスピリチュアルな方向へとそのまま暗転していったのである。