シュンの日記なページ

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困った床屋

 ぼくのゆく床屋にはスタッフが数人いるが総じて若い。若い男の子や女の子を含む学生たちをカットするのが彼らであり、ぼくの頭をカットするのはたいていが店長だった。ときにはチーフと呼ばれる店長の奥様が担当もしてくれる。まあ、夫婦のどちらかでないと中年男の整髪などはできないのだと思う。
 床屋夫婦はけっこう若かった。でもサービスが行き届いて気に入っていたから、ぼくは敢えて30分近くも車を走らせてここへ通っているのだった。
 ところが最近、店長の姿が見えない。東京へ行っているという説明だった。となると、ぼくの整髪をできるのはチーフだけで、彼女は彼女なりに忙しいため、電話予約をお願いしたいと来る。
 実はこの床屋夫婦は離婚をしてしまったのだった。それがわかったのは女性客をチーフがカットして思い切り離婚した後の独り生活を話し始めたからだ。ぼくは女性スタッフに顔を剃られつつ、何だ、あの店長は東京に行ったまま永遠に帰ってこないのか、と、少し男組として取り残された気持ちになった。
 今まで床屋というのは、どこも家庭的で一族郎党仲良く経営しているものだとばかり思っていた。店長は、いつもリラクゼイションを客に与えストレスを減らしてあげたいとぼくに言っていた。こんな状況でチーフに髪をいじってもらっていると、あまりリラクゼイションを感じることができないので、せっかく見つけたいい床屋なのに、どうしたものかと、最近ぼくは悩んでいる。