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シーズンチケット

 浦和レッズのシーズンチケットを今年も友人に依頼している。友人が十年も前に獲得した購入権を複数名で負担して何組か毎年購入している。抽選で当たった人は四組まで確か購入できたと思う。既得権であり、不要と言わない限り権利は更新される。その後毎年キャンセル待ちの登録をしている人が数珠繋ぎになって待っているという。つい先ごろ、レッズを見るようになって二年目の友人が、一組の年間チケットを購入できたそうである。でも支払いがきついと言う。自由席で32400円。他の席では二倍三倍に脹れ上がる。何しろ一年分のリーグホームゲームの観戦チケの綴りである。チケットホルダーその他のおまけだって付く。何千人の人が固唾を呑んで欲しがっているチケットでもある。
 昨日ギド・ブッフバルト監督が来日して、今日から大原グラウンドでの練習が開始されたらしい。エメルソンは昨年に引き続いて原因不明の来日遅れで、気をもませてくれる。神戸から戻ってきた岡野などが、元気よくグラウンドを跳ね回っている姿が目に浮かぶ。昔、大原グラウンドで、何だ、あのロン毛は。足が早くて元気がいいなあ、と思ったものだ。「岡野」と呼ばれているけれど、そんな新入団選手いたか? その年は鳴り物入りで入ってきたのが、岡島選手。練習では「オカジ!」と呼ばれていた。でも「オカノ」は、知らない。そう、完全無名の選手だった。当時のオカノは日大生で、まだ学生を辞めていなかった。その年、快速でレッズサポにとって岡野は忘れられない選手になり、大学は中退。何だかだらしのない人生を送っている選手だなと思った。レッズのペットみたいに可愛がられ、サポに愛されるキャラは、驚異的なスピードでピッチを駆け抜け、時には審判の後ろを走ったり、トラップミスを自分へのパスに変えてゴールに結びつける、など、相当に笑わせていただいた。あれはサポにとっては快感であった。
 ギドの選手時代は、やはりレッズの第一次黄金期であり、万年ドンケツから脱け出した思い出深い年でもあった。そういうギドや岡野が大原に戻ってきたという。あの当時は、年中、ぼくは大原に練習を見に出かけていたのだった。寒風に吹かれ、震えながら、じっと見つめていたあの頃の浦和レッズ
 その大原グラウンドに、念願のクラブハウスが新設されたのだそうだ。サポータースタンドも用意されたと言う。今日はそこを500名のサポが訪れたらしい。あの大原の冷たい冬の風を思い出す。そこに立派に立てられたクラブハウスに思いを馳せる。年が明けて一ヶ月、そろそろフットボールのシーズンの足音が聞こえてくる。何となく落ち着かない気分が心のうちで育ってゆき、そうして春の開幕には、すっかりサポは沸騰しまくっている、というわけだ。この感覚が、毎年、何とも言えない。