来年、J2に落ちたら試合数が増えていい、と願う人が埼スタ周辺にはいるのだそうだ。臨時駐車場を開く地元の土地持ちたちだ。レプリカを着てレッズサポにはおもねるものの、レッズにもサッカーにも何の興味もない人たちがいても不思議じゃない。レッズを応援する人も中にはいるけれど、そうではない、という人も大勢いる。来年のJ2落ちを願うような人は、敵のようなものだ。そしてあのJ2時代のつらさを経験したこともなく、思いもないだろう。軽薄な人間たちの欲望の大地を闇に沈め、夕映えはあくまでも神々しく、埼スタを輝かせていたのだった。