シュンの日記なページ

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90分の対価

crimewave2009-04-18

 14時頃に友人が来てくれて車で埼スタに向かう。埼スタの入場システムに詳しくないので、いろいろと説明を聴く。ぼくがこちらにいた頃はまだ埼スタはこの世に存在していなかった。ぼくの時代のレッズの聖地は駒場だったのだ。
 ぼくが札幌に移った後、ワールドカップが開催され、埼スタも札幌ドームも完成した。その後、レッズはJ2落ちを経験したために、札幌ドームや室蘭サッカー場でレッズを見ることになった。
 その後、重要な試合の折にはマイレージを使ったりして埼スタに来たが、いつもお客さん扱いだった。でもゴール裏のいい席を取るために、サポ仲間たちは皆とんでもない苦労をしているのだ。
 今は前日抽選があるらしいが、平日の朝7時に埼スタにいるなんてことは不可能だ。でも今日はサポ仲間の一人が前日抽選に赴き、今日は一ケタ台の番号を手に入れていた。番号の順番の速さで記録ものだ。
 15時になると門の中に入り、埼スタ入口前に先発隊の列を作る。
 ようやく16時に開場となると、先発隊は中に入り、それぞれの二人のサポ代表が今日の予定数分の席を確保する。
 先発隊が入り終わると、やがてそこに後発隊はそこにゆっくりと入場してゆく。
 ぼくはその後発組だ。座席番号をメールで受けて合流する。先発隊に御礼を言うと、先に席取りをした先発の二人の女性たちは、怖かった、とため息をつく。みんな目が血走っていました、と。それでも、彼女らは十分にいい席を確保してくれている。苦労が思いやられる。
 こういう仲間たちのチームワークのおかげで、ぼくは試合前の長閑な座席に座り、つまみにかったタコスやターキーレッグを食いちぎりながらビールを呑んでいられる。長閑すぎて眠くなってくる。
 後発の人たちがぼちぼち思い思いに入ってきて、キックオフの19時までには席はすっかり埋まる。でも、前日抽選を受ける人がいて、先発に並んで席を取る人たちがいて、やっとぼくらは席を確保できる。
 試合が始まると、ゴール裏の座席は意味を成さなくなる。全員が総立ちで体ごとレッズの応援に費やすからだ。声を涸らして、レッズの勝利に賭ける。試合が終ると21時。余韻を味わったあげく、夜の闇の中をゆく雑踏の中、超越的な混雑をかきわけて車の置き場所へ移動し、そして友人に贈り帰してもらう。
 家に帰りつくと夜の22時だ。8時間かけて家に戻ってきた。90分の試合の、それが対価だ。
 そしてそのことに満足して眠りにつこうとしている。それがレッズやサッカーを好きであることの証しだ、としか言いようがない。
 明日は鴻巣にサテライトのゲームを観に行く予定。