連作短篇とは?
何だか疲れている。新型インフルエンザに感染するわけでもなし、発熱して寝込むわけでもないのだけれど、体調がしゃきっとしない。なので、こんな日は無理矢理からだを動かそうと思い、久々の打ちっぱなしへ向う。
2時間の練習。それなりに楽しい時間を過ごす。体は疲れるけれども、心は少しだけ上向きになるのだろうな。
夕方から始めたので、終ると空は闇夜、少し焦る日曜日の時間の使い方なのであった。
東野圭吾『新参者』読了。日本橋の商店街を背景にした下町ミステリー。描写手法として、主役を町の商店主や看板娘など変えてゆくかたちの連作短篇集のような形。こういう作品が東野なのかもしれない。東京の下町イコール人情、という図式も巧く取り入れられている気がするし。
いや、そもそもこういう連作短篇というかたちは、日本作家が得意とする文芸形式なのかな。日本文学はやはり、基本、短篇であるのかもしれない。
ちなみに昔、連作短篇って凄いなと思わされたのは福永武彦の『忘却の河』。この小説をもって、おお、こういうのを連作短篇というのかと認識した高校時代くらいの思い出。