雨の惑星
久々にバスに乗った。何せ朝から雷の音だよ。戸外のアスファルトを叩く雨の音はただものじゃない。通常の雨だったら、札幌っ子は傘を差さないから、平気で自転車を選択する。でも今朝みたいな傘すら通用しそうもない雨では、駅前の徒歩という手段すら選びたくもない。
SUICAのチャージはゼロ円。小銭はない。しかもバスの混雑に揉まれるうちに乗車券を失う。満員の乗客が降り切ってから、両替し、運転手に乗車券を失ったけれど、どこそこから乗ったんですと勇気を出して告白。運転手さんは、はい、いいですよと笑顔で答えてくれたので、全員降りるまで待つことはなかったのかな、などと思い悩みながらバスを降りた。
昼に会社の隣の皮膚科クリニックに粉りゅうの消毒に行く段階でも凄い雨。わずか数十メートルで傘を差していても濡れる。何だ、何だ、東京は雨の惑星だったのか。
今週は13日から休みなんだよねえ、と先生が消毒をしながら悩んでいる様子。ま、明日、明後日ときてもらって、もういいっか、などと急に決断されたよし。小さくなっているので、最終ということで、などと。本当か、大丈夫? と心配がるのは自分だけ。
クリニックを出ると、また土砂降りと水溜りだらけの歩きにくい歩道だけが待っているのだった。