セピアな空
湯の川の朝。朝から温泉、たまらなく幸せである。そして朝食バイキングをゆっくり味わう。宿酔い気味なので食欲は鈍行列車並だが、キャベツとインゲンとトマトをサラダに盛って、ゆで卵をその上でほぐして和える。マヨネーズ味の即席サラダ作成。あとは焼きシャケ、コロッケ、納豆と海苔。必需品はラストの牛乳とコーヒーである。ああ、幸せ。
しかし朝早い出発。すぐに仕事だ。大沼を過ぎる頃いきなり大雨となる。今日は道内を低気圧の前線が通過するのだそうだ。
八雲で一仕事。倶知安でも一仕事。なんという行動半径の広さだ、と自分の職業を呪いつつ、一方では、自然溢れる大地の上を移動するという意味で、いかに優雅な仕事なのかなと自分を納得もさせる。
札幌に着いた夕刻には、豪雨のピークは既に終了し、天候は休息に回復に向いつつあった。西の空が、セピアの色に染まってゆく。北海道はどこもかしこも空の美しさでいっぱいだ。
明日は今度は函館とは真反対、釧路へ行きます。