愛車の駄目なところ
凍りついた道をサニーで車屋に急ぐ。午後も半ばを過ぎて、車検が無事済んだよとの連絡が来たのだ。修理費は見積もりどおりで、総額173,000円です、だと。携帯を落として、ぎゃっ! と叫びそうになった。二年前は10万円そこそこで済んだのに。
サニーはマニュアル車で、5速に入れるとすぐにぶうぶうと悲鳴を挙げるのだな。
車検屋さんで支払いを済ませ、パジェロを受け取ると、整備したばかりのパジェロはクラッチの深さが変わっていて、いきなりエンストした。愛車でいきなりエンストするなよ。
セカンド発信はサニーでもパジェロでも軽くできるのだが、パジェロの馬力の凄いところは低速でも5速まで入ってしまい、その後も特に呻いたり唸ったりしないところだ。だから燃費がよい。サニーでは40kmくらいまで落とすと4速ですら厳しいくらいなのだ。パジェロはやっぱり乗りやすい。
但し、タイヤの幅広さは、雪道にとって少しだけデメリットである。スタッドレスタイヤを履く場合、標準サイズより少し幅狭のものをわざと選んで、設置面積を少なくすると、グリップが効いて走りやすいのだ。でもパジェロのタイヤはこれでもかというくらいに幅広なので設置面積が多すぎ、よく滑ってくれる。車の重力が一点に集中しないので、しっかりとしたグリップ力を持ちきれないのであるな。タイヤがでかければいいというものではないのだ。
それにパジェロは轍が他の車種と合わない。雪が深く抉れて轍に水溜りなぞができ、そのまま凍りついたりする最悪の凍結雪路などでは、大抵、他の車種よりタイヤがでかすぎるので、轍に入り込んでくれないのだ。だから乗り心地は良くない。
愛車の欠点ばかり並べてどうするんだと言われても困るが……。
しかし、最近はどこかでがめてきた写真ばかり使っています。わが愛車は臙脂とシルバーのツートンですので……と書いてからいろいろ調べてみたら、臙脂とは言わず、マルーンと言うのだそうだ。ちなみに「マルーン(茶)」と入っていました。じゃあ茶色って言えばいいのだが、どう見てもぼくには臙脂色にしか見えないのですよ。