馬の飼育
車は、馬の飼育を想像させるほどに金がかかる。車の飼育料は、あるときには馬鹿にならない。馬の飼育と違って、調子が読めない。馬の調教師ほどには、ぼくは車についてあまり多くを知らない。
いい加減、峠にも雪がなくなったので、遅まきながら冬タイヤを脱ごうとしたが、夏タイヤがすっかり磨耗して、危険マークが露出している。パジェロのでかいタイヤを、近所のタイヤ館で購入し(馬鹿にならない金額である)、クーラントを補充し、その後ディーラーに移動し、オイル交換をやってもらう。
どの作業にも時間がかかるので、ずっと本を持って歩いては、コーヒーを飲みながら読書に耽っていた。
家で報告するとカード支払いはちゃんとボーナス払いにしたかと心配された。そう。現代では、インディアンだって、馬を飼う資金繰りには苦労するのに違いない。