シュンの日記なページ

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真冬の夜空に

 歯痛も、その原因となった歯周の腫れも抗生物質で治まり、痛みがまったくなくなったため、仕事も問題なく捗る。

 調子に乗って、そのまま真冬の夜の寒さに抵抗しようと、帰宅途中、ゴルフ・レッスンを受けに練習場へ立ち寄る。毎週一度は何とか通い続けているのだ。レッスン時間は、大体1時間半から2時間。

 夏場は10人からいる生徒が、この季節ではいいところ2、3人なので、コーチには集中的に見てもらえる。ジェットヒーターでグリップを温めないと、手袋をしていない方の右手があまりの冷たさに悲鳴をあげる。練習前には、十分なストレッチを筋肉に施してやる。

 打ち始めは、まずは体を温めるために短いアイアンで何発も連続して打ち出すか、最初からドライバーを振り回す。そうすると数分で汗が噴き出すから、冷たいドリンクを自販機に仕入れに行く。喉でごくごくと呑む下すと、腹が冷えそうになる。目の前には雪原。空には星。凍るような息が、真っ白い霧となって視界を横断する。

 先々週からフォームを極端に改造し、三週目の今日は、調子よく球がかっ飛ぶ。力を抜いて、背中の筋肉を緩めて、腕の力を使わずに、下半身の回転力でクラブヘッドを最速にもってゆくことができたときには、やはり快感が走る。きん、と飛んでゆく白球が夜空に消えてゆくと、何ともいえない心地よさに包まれる。

 冬は練習の季節である。冬にどれだけ延ばせるかによって、春からのシーズンでステップアップの度合いがわかるだろう。真冬の運動不足対策としても使える。

 熱くなった体を、帰宅後、ビールで宥めてやる。たまらない一瞬である。