シュンの日記なページ

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元、国営

 JRは元国営だからというばかりではなく、経営のやりかたがシンプルでありすぎるように見える。民間企業のように、苦労して収益を上げる体質にないJRは、北海道では、郡部の路線をどんどん廃線にし、第三セクターに切り売りしてきたし、線路の鉄材そのものをさっさと売り払ってしまった。
 逆に都市部の路線では、何の苦労もなく集客を果たし、何の苦労もなく、自動的に運賃という名の売上が転がり込んでくる。周辺住民は、好むと好まざるとに関わりなく、その鉄路を利用せざるを得ないから、乗った電車が制限時速を30km以上越えで、急カーブに突入したとしても、なんら自らの命を防備するすべがない。
 二十三歳という、世間で言えば丁稚や小僧と見える年齢の人間に運転を任せ、数百人の命をもろとも預け、商売を普通のこととしてのほほんとしてきた株式会社。同じ運転手が、何度、事故の前兆となるミスを犯しても、またも数百人の命を彼に預けてしまう、という、あまりにシンプルな構造の会社悪。
 十数名の役員が年間賞与を返上することが決定した、というけれども、その額や一億円を超えるそうな。見た目には気前のいい数字に聞こえもするが、二年目に同じ数字を手に入れられる人たちだと思えば、そんな決議は何ら謝罪に聞こえてこない。庶民のレベルではものを考えられない人たちだからこそ、リスク管理などとは程遠いところで、のうのうと暮らしてきたのだろうなと思える。
 耳にするたびに拡大する被害者の数字と、多くの慟哭に、さすがに遠くの自分も怒りを覚え始めている。
 北海道でも、恵庭で数十メートルのオーバーランがあったという。ちなみに恵庭は札幌への通勤圏であり、北海道にしては珍しく多くの利用客がいるあたりだ。今この時期に、なおもミスを平気で起こすことのできる体質。普通の民間企業ならあり得ないぜよ>元、国営のアホどもめ。