シュンの日記なページ

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フランス料理vs納豆

 会社で一年間労災ゼロ表彰された支店に一人頭1万円支給され、しかしそれは飲食などの領収証という形でという条件付だったから、職員全員が車で通勤しているわが社は、宴会ではなく、ホテルモントレ・エーデルホフの12階で特別コース料理酒抜き1万円也を予約し、本日、窓に映る夜景を見つめながらご馳走にどきどきしてきたのだった。
 コースメニューのカードがナプキンの上にきちんと立てて置かれており、マナーを知っている手練れの女子職員が、飲み物が置かれた時点でナプキンを広げていいとか、メニューカードは持ち帰るのがマナーなんだよ、とかいろいろ教えてくれる。ぼくは左右に並んだフォークやナイフ類を見て、内側から取るんだっけ? いや、外側からなどと近隣の職員より修正されたりしているのだった。
 メニューは以下のとおり(メニューカードを持ち帰ったのでせっかくだから記念に書きとどめておくのだ)。
 ボタン海老のカルパッチョキャビアとマーシュのサラダ(Cartpaccio de botan au caviar et salade de mache)、あわびと白身のムース詰め蕪蒸し(Navent farcie d'ormeau et monsseline a la rape)、百合根のカプチーノ(Soupe de boulbe de lis blanche en cappuccino)、真鱈とタチのムニエル、ブイヤベースのソース仕立て(Meuniere de cabillaud son laitance, sause a la bouillabaisse)、シークワサーの氷菓(SHIKOWASA glace)、乳飲み仔牛のソテーにサルビアの風味、ポテトのグラタンにフォアグラのフラン、サラダメレ風(Saute de veau de lait au sauge, gratin pomme de terre et flanc de foie gras, salade de mele)、フルーツとホワイトチョコレートクリームのタルト、バニラアイスクリームとパート・ドマロン添え(Tarte fruits et chocola creme d'ivoire, glace vanille et pate de chocola au marron)、コーヒー(cafe)、自家製パン(Pain)の以上であるのだ。
 久々にフランス語に接したが文字変換でフランス語特有の文字をどう出していいのやら不明。ちなみにぼくは大学では外国語学部フランス語卒なのだけれども。
 帰宅すると家族は既に床に就いている。
 ぼくは息子の冬休みの終わりが近づいているのに自由研究がなされていないことばかりずっと気になっていたのだが、不図見るとあった、あった。なんと息子の研究は「納豆を製作して食べる」というものであるみたいなのだ。既に手作りパンフに製造過程の写真が出ていて、ストーブ前には使い捨てカイロと一緒に納豆を入れて暖めているらしい保温ケースが。そういえば納豆はコタツの中で発酵させるのがいいと訊いたことがある。パンフには「食べる」という過程の写真だけがまだ貼られていない。これは明日、息子が「食べる」ことによって完成する宿題のようだった。パンフの表紙裏にはいきなり「ぼくは納豆が食べ物のうちでも一番大好きです。」と声高らかな調子で明記されている。フランス料理も美味しかったけれど、納豆も確かに負けないくらい美味しいよな、とぼくはそれを見て何度も肯くのだった。