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トンカツラーメンのレジェンド


 石狩花川にある「じんべ」。看板には「トンカツ、ラーメン」が二行に分けて大書きされており、メニューはラーメンとトンカツ定食との二つに分かれる。
 でもその両方を満たす「トンカツラーメン」というメニューがあり、いつも「今日のサービス」という張り紙に820円→720円と書いてある(ぼくの知る限り、15年くらい前から毎日「今日のサービス」になっている)。
 で、いつもたいていぼくはこの「今日のサービス」に得をした気になってトンカツラーメンを頼んでしまうのである。
 もちろん美味しいからですよ。
 なにせ、注文が出てからの揚げたてトンカツがラーメンに浮いて出てくるんだ。油がスープの表面に膜を作るので、スープも麺もトンカツもとても熱いままでいて、冷めない。この熱さが結構嬉しくて、冬にはそれこそ本領を発揮してくれる。凍えた体にとっても有難いメニューなのである。
 それにしても浮漂するトンカツの扱いに、最初の頃はとまどったものだ。スープの上でトンカツがぐずぐずになり、衣と肉が剥がれてバラバラになるのだ。でもその後、わかった! ラーメンを仮の土台(言わば救命具ね)にして、トンカツがちゃんと乗っかっているようなポジションをキープしておけばいいのだ。ラーメンを先に食べてしまうと、本来陸上のものであるトンカツは救命具を失って、溺死し、解体してしまうのである。
 さて話は変わるが、この店にはスキー・ジャンプの雄・葛西選手の写真とサインが貼ってある。それもソチ五輪の。だから「レジェンド葛西」などとは未だ呼ばれてはいない。でもこの葛西選手の実は遠縁の親戚に当たる人間と、ぼくは札幌の仕事で組んでいたのです。その彼からこの店のことを聴き、ぼくはここに来るようになったのである。彼の本家筋の人が実はこの店の常連さんであり、その関係で葛西選手のサインがここにあるのだという店の人の説明を聞き、改めて納得。ここは、葛西選手の親戚の人が常連である店、なのだった。葛西選手が常連なのではなく。
 さてトンカツラーメンを食べてしまったぼくは、帰宅するなり、ウォーキングを開始、日が暮れて寒さとダイエットの厳しさを、ひしひしと感じる秋のヒルズでなのでありました。