シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

セレッソも本気だった

 セレッソはJ2降格を含めた本気モードでレッズに歯向かってきたが、やはりどこか逃げ腰で弱腰だった。退場になった大久保は、絶好機を外した自分への怒りと裏を突くパスを出さない味方への怒りとレッズ総体のプレッシャーと身を持って感じたチーム力の差に対する、救いのなさだったのではないか。かつて快勝したことのある相手がこれほど強くなっているとはと体感したゆえの爆発ではなかったか。
 それほどにレッズは一方的な試合に終始した。互いに相手のミスパスを突いてチャンスを作り出していたが、達也が試合後に言ったように、組織的に追い込んでミスパスを発生させるレッズのプレッシングサッカーが相手を数倍上回ったために、チャンスの多さにこれほどの差が出たのだと思う。有機的に複数の選手によって追い込んでゆく動きの質、という面でレッズは飛躍的に強くなった。ハンス・オフトが作り上げた基礎的な動きに加えて、ギドの搬んできたドイツサッカーのプレス、スペースがあれば誰もが押し上げる全員攻撃サッカーの魂、こうしたものがレッズに徐々に浸透してゆき、それが試合という実践の場で熟成されてきたのを感じる。
 そこにもともとある驚異的シュート力が付加されるのだから相手にはたまらないだろうと思う。守備を固められてもそこをこじ開けるだけの打開ドリブルだってある。惜しむらくはセットプレイチャンスでの決定率の低さ。CKを山ほど取りながら、高さのある選手を空いてゴール前に配置しながらなかなか得点に結びつかないのはやはりもどかしい。ギドは、こうした練習もさせているとは言うのだが……。