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ギドという監督

 ナビ杯の録画は夕食時ビールを浴びながら観戦。最近は美酒に好ゲームという取り合わせで週末を過ごしている。とても気分がいい。
 ギドという監督はレッズの選手時代からのヒーローであるのだが、チームと大選手とのこうした出会いって、もしかしてJリーグでは奇跡的なものではないか? ギドの場合、契約如何に関わらず、仕事を度外してもずっとレッズのその後を追跡してくれていたのではないか、という信頼がある。レッズを去った外人に共通のレッズ・サポへの思いは、チームへの生涯に渡る思い入れとして残されているのではないかというサポ側からの自負もある。そしてそれに答えるように、大試合では、彼らの姿がいつも見え隠れし、ときにははるばるヨーロッパから時差を超えて応援に駆けつけてくれている。
 レッズの歴代助っ人は、一時だけのつきあいなのではなく、その後も続いている財産である。まあ、それになれなかったのがオフトだったのかな、と今にして思えば感じる。ギドは違う。思い入れからして。オフトの遺産を進化させているのが試合から感じられる。
 そこには技術以前のものが確かに感じられる。勝利へのハングリー精神。局面へのこだわり。そして惜しみないプレスとフリーランニング。それらが今レッズに定着しつつあり、それは日に日に鋭さを増してゆく。組織プレイでも一対一の個々のプレイでも戦っている選手たちの表情が、今のレッズを表現し尽くしている。それに伴う成果と、生まれ行く自信。理想的なサイクルで回っている。
 達也は不調にも関わらずゴールを決めた。山瀬が本来の動きを取り戻し光りつつあった。長谷部がレギュラーの鈴木啓太のポジションを脅かすほどの攻守の繋ぎとして機能していた。岡野が生き生きとして、年齢を省みないスーパーサブとして機能している。内館のパフォーマンスはここ数年でベストと思わせるものがあった。
 多くの要素が清水に惨敗した屈辱を忘れさせてくれる。あのときのレッズは今のレッズではない、と。一喜一憂するギドの顔が映る。当時、ギドと最終ラインをともに守っていた田口の解説が熱い。レッズは独りのものではなく、サポーター全員で勝ち得たものだ、と今にして強く感じる。ギドを今ここにあらしめているものは、当時駒場のゴール裏から怒号を送っていたぼくらサポーターの熱気であり、今も変わらぬ継続性そのものであると信じているから。