自己嫌悪
準々決勝では二度目のPK戦。
徹底した守備力と、それを打ち崩せなかったオランダ、スウェーデンのがっぷり四つの試合だった。それでも決定期は両者にあった。それをさらに詰めてゆけば、本物の決定期はスウェーデンの方により多くあったろう。ゴール前でフリーになりシュートコースも空いた状態で、しっかり蹴ることの出来るチャンス、という意味では。
PK戦が有利なのは敵の決定期を運などによって救われてきた側だろう。オランダは今日はそうであった。コクーにしろイブラヒモビッチにしろ、まさか外すとは思わなかったが、彼らの自己嫌悪は相当なものだろう。勝てばそれも救われる。でも自分が原因で負ける試合なんて……ベッカムも今頃……。結局、ポルトガルのようにGKが勝負を決めるという洒落た演出にまで至らなかった。そのくらい必死で相手の強さを感じ合った試合だと思う。
いずれにせよ素晴らしい内容の0−0であったことには変わりない。