シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

一年ぶりの富良野

 一年以上間が空いたかもしれない。とにかく昼頃に札幌を出て、富良野には午後2時に到着した。駅前の無料駐車場に車を入れて、糺の森でコーヒーを飲みながら旭川から合流するはずの同僚を待つ。
 一年だけでもいろいろなものが変わっていることに気づいた。
 三笠ICで高速を下り、桂沢湖から山越えで富良野に入るのだが、何箇所もで道路が拡張されていた。トンネル工事も進んでおり、狭い屈曲路が廢道になる日も近いことを思わせた。それに呼応するかのように観光バスの巨体が道路を塞いるせいで、以前より所要時間が増えてしまった。
 ぼくがこの峠を越え始めた時期は、後半部が砂利敷きのダートだったから、観光バスの往来などは全然考えられなかった。
 富良野の駅前も区画整理されるらしく、糺の森駅前店も立ち退きの憂き目に合うみたいだ。毎年五月から十月の無雪期だけ開いている山の店は今年はまだ引込路が雪に閉ざされており、少し遅れるかもしれないとのことだった。相変わらずマンデリンが美味い。メニューも見ないうちから苦み系コーヒーと言うぼくの好みを覚えていてくれており、有り難いし、何より気持ちが暖まる。こういうところが富良野の良さだ。
 取引先の介護タクシー会社の社長が、NPO法人として富良野塾その他の富良野に纏わる劇場公演を手伝っているらしく、仕事の後にチラシをもらう。倉本聡が持ち込んだテレビドラマや舞台の文化が、小さな盆地でしかない街の庶民の中に息づいていて、とても面白い。
 夜は旭川に入り、居酒屋しれとこにてウニを肴に国稀鬼ころしや磯自慢を傾ける。きんと引き締まる夜の寒さがまだ残る街で。