サロベツの宿

民宿あしたの城

　少し遅めの18時前に、民宿＜あしたの城＞に到着。
　最後は妻に運転をしてもらい、日本海沿いの直線道路106号から稚咲内へ走ってもらった。
　＜あしたの城＞は、昔（1987年？）、上村くんと暑寒別岳に登り、焼尻島に渡った夏に、彼から道北に面白い民宿があると聞かされて訪れたのを皮切りに、長いこと何度も訪れることになってしまった因縁の宿である。最もその頃の宿は宿主が手作りで建てたものだったのに、今はなく、その後の割と見栄えの良かった第二の建物もなくなり、今は隣の尾根に移動して、とても構えのいい美しい建物に変貌している。その間に独身だった宿主はお嫁さんを娶り、二子を育てあげようという生活も終盤に近づいている。
　その間に独身だったぼくは、現在、知ってのとおり。
　今回はここで二泊する。久しぶりの宿の名物・牛乳鍋に舌鼓を打つ。やはり原野を見下ろす丘での時間は贅沢極まりない。この上なく嬉しい時間だ。