大原始動

　昨日くらいから大原でレッズのトレーニングが始まっており、ぼくは今日も連日、ちょうどいい夕方の時刻にここでなぜか休息を取っている。
　と言ってもわずかな時間ではある。今日は、紅白戦のゲーム形式を見ることができたのだが、GGRなどで見るようにペトロビッチの新サッカーが斬新で、見ていて快い。後ろではゆっくり回せと指示が出され（日本語で「ゆっくり！」と監督は叫ぶ）、攻撃陣はと言えば、裏を突くFWへと長短の縦パスが送られる。そして必ず並走するサイドアタッカーが有効な動きを見せ、DF陣を左右に揺さぶり、シュート！　本当にこれならシュート数も増えそうだし、事実、とてもゴールの多い紅白戦なので、こんなざるディフェンスで大丈夫かな、と守備面だけ見れば不安になるくらい。
　GK加藤のミスパスであっけなくゴールを決められるシーンなどもあり、こんなくだらないミスでシーズンを終えるのはもう懲り懲り、との昨年への痛い思いに駆られる。
　しかし、練習ですら見ていて楽しいサッカー。今年はスタジアムも湧くのかな？　まだまだ見学者は少なくって、往年の大原が幻のようではあるのだけれど。今こそ、新しいレッズを占う上での最も練習場が楽しい時期であるというのになあ。