シュンの日記なページ

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ボカの真ん中で

 出発の朝、外は大雪。昨夕、雪かきをしたばかりなのに、こちらの努力を嘲笑うかのようだ。

 

 新横浜プリンスに13時頃到着して、中華レストランにて食事。ウェイトレスたちのチャイナ服から覗く脚を気にしながら酸辛湯麺に点心をつけたものを食べる。

 合流したたばさんたちが先にチケット・プログラム・弁当などを引き換えてくれていた(今回はJTBツアーパックとして購入しているので、若干高い)。中華街でランチを食べてきたのだそうだ。転職して長野県佐久市に住んでいるので、車で朝飛んできて、今日はその足で帰るのだという。

 カテゴリー1のチケットは、一回北側ゴールの真裏のとってもいい席である。しかし、レッズの応援には相応しくない。と、二階席から、「一階の人たちも上がってきませんかー?」との声。ぞろぞろとレッズサポたちが上に移動することになる。厳格にゲートごとに警備が立っているのだが、応援の中心部への入場を認めてもらえるよう交渉は成立したらしい。

 しかし、レッズ戦、観戦応援中にも次々とそのあたりの正統な座席権担保者たちが、ぼちぼち現れて席の権利を主張するので、何となく二度三度の移動を余儀なくされながら、声を涸らして応援した。

 今年は何しろ、レッズ観戦3戦、ノー・ゴールでストレスばかり溜まっている状態。応援だって、必死なのだ。その懲りずに来た甲斐があってか、試合結果は世界三位の座を獲得。オリンピックで言えば銅メダルなのだ、嬉しくないわけがない。ワシントンの涙にいささかほろろとしながらも、一階席に戻る。

 するとそこはいつのまにかボカサポの世界に様変わりしているのだった。

  

 ボカ・ジュニアーズはアルゼンチンの名門だけあって、さすがに応援も素晴らしい。世界の裏側からやってきたラテンの人たちの歌が延々繰り返される中、試合は彼らにとって過酷な結果に終わってしまったが、まるでお祭りのようにエネルギーを爆発させ続ける彼らの姿には、レッズサポとしても打たれるものがある。

 それにさすがワールド・サッカーの祭典。アジア・アフリカによる三位決定の闘いよりも、ずっと歴史のあるヨーロッパ・南米の決戦は、スピードとテクニックとスピリットに溢れていて、夢のような見応えに顫えてしまうほどだった。

 長いサッカー漬けの一日を終える。友達の車で日産スタジアムを後にする。セレモニーだろう、夜空にスタジアムから蒼い煙が上がった。花火だろう。その上空にくっきりと三日月。やっぱり最後まで夢のような風景だ。