ドライバーの打撃音
夕方、ゴルフの練習場に出かけたが、それでも汗びっしょりになったので、帰宅するや否やシャワーを浴びて全部着替えねばならなかった。
途中から後ろの打席で練習を始めたオヤジがどうもゴルフの猛者らしく、独特のリズムでドライバーを打っていたのだが、何せものすごくごついドライバーである。ヘッドだけならぼくの二倍くらいあるんじゃないだろうか。いわゆる長尺というやつだろうか。そこまでならいい。音が傍迷惑なくらいやかましいのである。金属音のキンという高音質が耳に響いてたまらないのだ。不運な打席になっちまったなと思いつつ、じっと見ていると、きちんとスイートスポットに当たって盛大な音を残して飛んでゆくのにも関わらず、ゴルフ初心者のぼくと飛距離が別に変わらないということに気づく。確かにオヤジはぼくより10歳くらいは年上の五十代後半といった感じだが、うるさいことでびびっていたのに、実はさほどでもなかった。でも毎度同じ場所に飛んでゆく凄さは羨ましかった。独特のリズムをものにしているというやつですか。