レッスンプロによる二つのアドバイス
二週間もゴルフレッスンをサボっているので、三週間目の今日は体調最悪ながらも、風邪薬やビタミン剤でごまかし、夜の練習場に出かける。
今日のプロからのコーチングは二点。
一点は、テイクバックをゆっくりやるためのリズム作り。自分なりの一定の安定したリズムを作ることで、打球の軌道も安定するというもの。提案されたのは、テイクバック時のリズム作り。トップに向けてテイクバックするときに、上体を右遠方にスライドさせ、トップ位置の時点でまた左に戻し、そこでクラブを落としてゆくというもの。
最初は慣れなかったが、以前教わったこと=腰の動きを十分に利用することで、より飛距離を伸ばすことができる、に通じるものがあるではないか。特にシャフトの長い5〜3Iには有効と感じた。
二点目は、よりイメージ的、感覚的なアドバイスである。
まず、クラブは上げれば下に落ちるものと知っていてほしい。とプロは言う。
さてゴルフをやりました。クラブを振ればボールに当たるし、クラブをボールの芯の位置に落とすこともできるようになりました。でも、何のために目標方向に向けて、アドレスを整えてきたのか、何のためにグリップに注意してきたのか、何のためにテイクバックを行い、何のために体をひねっているのか?
それはクラブを下に落とすために行う準備動作なのである。だから、そこまでを終えれば、後はクラブを信じ、勝手に自動的に落とせばいい。クラブについてはもう考えなくてもよい。準備動作を終えたら、ただ体に意識を向ければいい。自分の体をフィニッシュに向けて大きくひねり戻す動作。上体を目標方向に持って行く動作。そこに意識を集中させてあげること。腕なんて、ただその方向性を整える舵に過ぎない、推進力は体全体の運動だ、というくらいの意識でいればよい。
これはとてもいいアドバイスだった。しっかり準備して、あとは大きく体をスイングさせる。そうすると、クラブシャフトは十分に撓り、クラブヘッドは最大速でボールに向かってゆく。まさに勝手に、自動的に落ちてゆき、ボールを芯で叩いてくれる。体が、回り切り、飛球線方向に伸び切ったときには、目標方向に白いボールが信じがたい理想的な軌道を描いて飛んでゆくのが見える。これぞ、快感である。
これは今までの飛距離どころではない。たまに出ていた奇跡的なベストショットが、この意識バランスを持ってすれば、何度でも再現されるので驚いてしまう。
コーチの言葉とは凄いものだ。打ち切って振り返ると、どうですか? とニコニコ笑うプロの姿がそこにあった。
素晴らしい。参りました。