シュンの日記なページ

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寡黙にテーブル席で独りで

 ひさしぶりに近所の焼き鳥屋でジョッキを傾けて一時間強。テーブル席で独りで新聞を広げて。
 その間ずっと独りのカウンター席のオヤジが店主夫婦を相手に喋り続ける。この店にはぼくを入れて4人しかいない。そのうち1人だけがずっと喋り続けている。気持ちの悪い空気を感じる。オヤジは、緑茶サワーだか、青リンゴサワーだか、とにかく緑の飲み物をときどき口に運んではいるけれど、恐ろしく機関銃のように喋り続ける。そのことが目的でここにいるとしか思えない。景気のよかった頃、悪さをしていた頃の、くだらない自慢話が延々と続き、舞台はあちこちに飛ぶ。
 ぼくは寡黙にテーブル席で新聞を読み、焼き鳥で腹いっぱいになってゆく。お勘定を頼み、金を払って出てゆく。背中にずっと喋り続けるオヤジのだみ声がぶつかってくる。なぜあんなに何もかも自分のことを恥ずかしげもなくぶちまけて酒を呑むような男が、この世の中には存在するのだろうか。自分を一体この世の中の何者だと思っているのだろう。ぼくには全然わからない。