シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

旧友の自由と孤独

 旧友が会社を退職し、現役引退の心境にあるということで、夜に、彼の住む草加を訪ねた。
 二年前に新築した二千万円の独り暮らし用注文住宅とやらは、ぼくの住む分譲マンションとはやっぱり全然違う。二階に繋がる階段がカーブを描いて登ってゆくのは羨ましい。25坪という決して恵まれない敷地を最大限に生かして、広々とくつろげるのだが、男二人でこんなところで話していてもということで、近所の寿司屋に行った。
 旧友は寿司にビール、熱燗と合わせ、かく言うぼくは運転があるので0%ノンアルコールビールで済ませる。話に夢中になって食が進まないのだ。
 昔彼の両親とも元気で存命していた頃、正月にここを訪れ、旧友が外出しているというのに上がりこんでお屠蘇やオセチをご馳走になってすっかりくつろいだりしたことを思い出す。いい家庭だったが、今は、彼一人用のリニュアルされた家なのだ。
 もう働かずにのんびりやってゆくよ、と旧友。独身貴族は人生の終章までの金をしっかり貯め込んできたので、家のローンも一気に返しちゃったし、株で損などもしたけれど、これからはフィットネスに通って焼き鳥屋に寄ってっていう気楽な毎日だ。
 孤独と自由とどちらがいい? と選択を強いられているような人生で、彼は間違いなく自由を選び、そこに焦点を合わせてこつこつと準備してきた。一方で今のぼくは、というと、自由もないし、孤独でもあるという有り様。
 最悪ではないか!