シュンの日記なページ

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挨拶フィーバー

 年末の挨拶回りというのは何なのだろうか。もう年末なのだから、新しい仕事や提案は来年に回そう、だから事実上仕事としては内容はないけれども、挨拶回りに出かけよう。そういう感覚で、お金を使っていろいろな客先を回る風習のことだ。
 そうしてぐるぐる回る。CO2を盛大に吐き出しながら札幌中の自動車がぐるぐる回る。年末挨拶回りにやってきた沢山の会社の偉い役員さんみたいな人たちで飛行機はいっぱいになる。
 もう仕事がないのなら会社ごと休業すればいいのだと思う。だけど市場にはモノが出回り、我々の生活にはいろいろなものが出入りしている。食糧やら衣類やら本やら家電製品やら、クリスマスプレゼントやら、インクカートリッジやら、ダビング用DVDメディアやら。そうした生活がある限り、日本は休むわけにはゆかない。大晦日までぎっしり仕事は続く。仕事がない人は挨拶回りにでも出かけて時間を潰さねばならないのだ。訪問先で、ローカルな世間話でもして。三期連続の優勝を逃した日本ハム・ファイターズや、J2降格となったコンサドーレ札幌や、こないだ初めてようやく一勝を挙げたレラカムイやらの話をしたりして。何らかの共通項を見出そうと話に無理をして、結局は互いの相違点ばかりを発見する羽目になったりして。
 以前スウェーデンの会社のプレゼンを聴いたとき、彼らは年間4ヶ月くらい休みがあるのだというようなことを言って、われわれを吃驚させた。夏休みなどはバカンスと言って、家を離れ、リゾート地で過ごしたりするのだそうだ。
 その代わりに、バカンスが終ると仕事はとても厳しい。世界を駆け回る人は家に帰る暇がなく、空の上で眠ったりするらしい。
 日本人はだらだらと仕事をするのが好きなのかもしれない。家では何もやることがないから仕事場に出かけてゆくとでも言うかののように。家を追い出された難民としての居心地を確かめてでもいるかのように。
 そして、新年になってもまた一ヶ月くらいを挨拶の予定でいっぱいにするのだ。
 やれやれ。