シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

湯の川旅情

crimewave2008-09-01

 函館へいつものコースで。ニセコ経由、そして噴火湾沿いの道。
 湯の川では、湯の川観光ホテルへ投宿。和室にツインベッドまで揃えた部屋に、ビジネス料金5,000円で泊まってしまえる。夕食はついていないので、近所に散歩。本当は湯の川温泉の電停に立ったのだが、既に20時を過ぎており、これから五稜郭町や大門に出かけるのもと、気が変わり、踵を返して、近所の韓国焼肉の店に入る。他に誰も客はいない、場末といった言葉が似合うような汚らしい店であるが、ぼくにはそれらの条件が引っかからない粗い目をしたフィルターしか備わっていない。
 ホルモンは塩ホルモンではなかったが、たまにはよかろう。サガリのタレはまあ北海道水準には達しているか。豚タンも悪くはない。キャベツがサービスで出てくるのは嬉しい。生キャベツの葉っぱを齧りながら、肉を焼く。
 元祖バスラーメンは、まさに観光ホテルの隣に来るのだが、今夜はまだ来ていない。仕方なく向いにある一文字に入る。仕方なくというのは実は酷な言い方で、開店した頃より、この店のラーメンの美味しさにはぼくは確信を持っている。惜しむらくは函館塩ラーメンではなく、醤油や味噌系のこってりラーメンであることか。今日も背脂たっぷりの醤油を食べる。やっぱりそんじょそこらにはない美味さである。
 ホテルに戻って、温泉に浸かる。露天風呂を含め、相当いい温泉である。海岸べりの温泉街だから泉質はナトリウム系である。なめるとしょっぱい。風呂を出てから、つい誘惑に負けてオイルマッサージを受けてしまった。しっかりと凝りの部分に力を入れてくれるので、長時間ドライブの一日の最後には、大変にありがたい。
 部屋に帰り窓を開けると、漁火眩ゆい海峡の水平線が夜を限っている。潮の匂いを含んだ風が涼しい。見下ろせば、バスラーメンが店を開いているではないか。23時だ。随分遅い開店時刻である。そんなこんなで函館らしい夜が、更けていった。