シュンの日記なページ

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地平線

 根室から中標津までは運転を妻に代わってもらう。知床の山々や、ときどき顔を出す斜里岳を見つめながら、雪に覆われた牧場や原生林のあいだを縫うように道路はつながってゆく。
 絶好の日和なので、開陽台に登る。案の定、最後の階段はすべて雪に覆われており、開陽台の円柱への入口も施錠され、階段は凍りついていたが、注意して上へ。一基だけある望遠鏡を覗き込み、改めて地平線を通して地球の丸さを体感する。
 昔は貧弱な雨よけ程度の円柱に過ぎなかった。ライダーがひと夏の居をここに構えて一大テント村が出現し、村長らしき人が新参者を睥睨していた。
 その後、独特の近寄り難い空気をかもしていた<ライダーの聖地>は、円柱が作り替えられ、減ってきたライダー人口の代わりに、多くの観光客に知られるようになり、テントの姿は珍しいもののようにしか見られなくなった。
 北海道旅行でのテント生活、なんていうものが今でははやらなくなってしまったのだろう。それはそれで少し淋しい。 (写真7枚)