洋上のコーマ

　連休初日＆ETC装着車どこまで行っても1000円とあって、関越道は混んでいる。もっともぼくの場合、北本から東松山に行く際、道に迷って坂戸のほうに出てしまい、無駄な時間をロス。しかも一睡もしていないことの負担が激しい。石打パーキングで仮眠。わずか１０分程度の居眠りでも、相当に回復するのでびっくりする。
　新潟で船に乗り、二等寝台に飛び込むと、昏倒するように眠った。二段ベッドがただ機能的に並ぶ二等船室で眠りをむさぼっている姿は、ロビン・クックの医学ミステリー「コーマ　−昏睡−」のようだな、と後で考えればおかしくなる。

　　

　昼に一度目が覚めたので、出発前に作ってきたレタスハムサンドにぱくついた。美味い。
　船内では特等船室の奥にあるフォワードルームが穴場なので、ここで進行方向の海が見える窓に向かって本を開いて読書を始めたが、途中でうたた寝状態となる。夕方にはまた昏睡状態となり、レストランで生ビールを飲みながら適当なつまみをつつく。その後、給湯室で、あらかじめコンビニで買ってあったカップヌードルを用意してけち臭く食べた。
　その後、一旦本を開き、やがて昏睡の状態に戻る。