水音
気温がプラスに転じ、一気に気分が春への期待で高まってゆく。道路の雪は解けて水たまりを作り、家の屋根から滴る水の音が、冬の終わりを告げているようで嬉しく、そして有難い。春がこんなにも楽しみで心待ちにされるなんて、雪のない地域では到底感じられなかった感覚である。体内に季節感を感じるような風土。水音は心をなごませる刻(とき)の音(ね)なのだ。
気温がプラスに転じ、一気に気分が春への期待で高まってゆく。道路の雪は解けて水たまりを作り、家の屋根から滴る水の音が、冬の終わりを告げているようで嬉しく、そして有難い。春がこんなにも楽しみで心待ちにされるなんて、雪のない地域では到底感じられなかった感覚である。体内に季節感を感じるような風土。水音は心をなごませる刻(とき)の音(ね)なのだ。