2005-03-29 春の雪 『春の雪』というと三島由紀夫の作品を思い出すかもしれない。輪廻転生四部作の第一作で、この四部作は若い頃のぼくの中では三島の死を含めて、死生観、仏教、精神性というものを思い出させたものだ。 今夜の札幌は文字通り春の雪が舞い狂っている。気温はマイナスに転じるほどではないから、確かに春であるが、せっかく解けかけた街をまた白く染めてゆく事実は、長い冬から、暖かな春を待ち望んでいた身にはけっこうこたえるものだ。 今年は十日ほど春の訪れが遅れるそうである。