シュンの日記なページ

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豊富大規模草地

 豊富の町から豊富温泉へ向かうと、途中で大規模草地へ向かう道が分かれる。昔、あしたの城に客がいなかった頃、宿主も独身だったし、風呂を沸かすのは面倒と、豊富温泉に入りにきたりしていた。そのときにこの枝分かれした道を登って、名前のとおりの大規模な草地のてっぺんに案内してもらったことがある。本当に大規模のいわゆる牧草地である。
 この朝は息子と二人てっぺんに辿り着いたが、連休の祝日、まだ九月だと言うのにレストハウスはクローズ。せっかくの美味い牛乳を期待してきたのに。金をかけて作ったモニュメントは初秋の風を受けて空しく、ウサギや羊のいるはずの柵や小屋の向こうにも生き物の気配はない。ここはもう観光事業は廃止したのだろうか。
 道東に開陽台というライダーのメッカみたいな高台があって、夏にはそこに多くのテントが見られたものだが(今はわからない)、ここはそこに匹敵する地平線と広大な空とを満喫できる場所だ。それなのに、誰にも訪れることなく、風の音と、「はいはいはいはい」という女性の牛追いの声とが響くだけだ。頭上の丘の上、スカイラインに沢山の牛の整列する姿が見えた。朝の搾乳が終わって草地へと放牧に出される光景なのだろう。
 北海道の象徴的な風景を前にしているような気になった。