シュンの日記なページ

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病床の子

 混んでいるのを嫌ってお昼時に税務署を訪れる。案の定空いている。相談口をさいたまスーパーアリーナで設けているため、提出だけを受け付ける浦和税務署は、がらがら状態なのだ。
 徒歩できているので、そのまま引き返し、病院にいる息子に会いにゆく。昨日と同じ部屋に息子はおり、目を覚ましていた。震えは止まっていたが、術後の痛みは残っているみたいだ。
 息子の求めに応じてカーテンを締め窓からの光を追い出し、ベッドの頭部を少し低く調整する。
 点滴が終わっているのでナースを呼び、痛みの方も訴える。
 体温38.4度、血圧105-65。
 ナースが解熱効果もある鎮痛剤を点滴してくれる。
 息子には最近みた映画や浦和レッズの話をする。それから、毎日仏壇と厄除けの御札に向かって父が彼の回復をお願いしていることなどを話す。
 点滴の影響なのか、体力を失っているからなのか、息子は次第に目を閉じる。
 手を握って、このままゆっくり休んで体力を回復することが必要だと言い残し、静かに病室を出る。一時間弱くらい。本当はずっとそばにいてやりたい。
 家で妻と、週末からの道東旅行を取りやめようかと話し合う。迷ったが、術後の様子を見て、大丈夫だと思う、と答える。前に息子と何度も行っている宿に泊まるから、そちらから写メでやりとりしたい。野生のクロテンが宿の窓辺に今もいるなら、写真を撮って彼に送ってあげたい。
 退院したら、彼の育った北海道に少し連れて行ってあげたい。
 夜、仕事仲間の打ち合わせに遅れる。息子の入院と手術を別れ際に告げる。お客様もいるのでしっかりと話すことはできないが、要点のみ。
 明日も、息子に会いにゆこう。道東旅行のことを話そうと思う。