「茶茶花」時間
新宿ゴールデン街がこんなに変わったとは思わなかった。遊歩道が敷石やオブジェの変更でこんなにシックになっているなんて知らなかった。遊歩道入口付近の公衆トイレもあの懐かしい、犯罪現場みたいなトイレではなく、ぜひ使用させていただきたい、とまで思うようなきれいなものだし、何と、若い女性やこぎれいなカップルが普通に明るい笑顔で歩いているではないか。変われば変わるものだ。
さて余談はさておき、その遊歩道も終点に近づくあたり、不思議な異空間が存在する。店らしいが、看板らしきものもなく、わかりにくい入口だが、これが茶茶花のエントランスだった。内も外も光と石と木の薄暗くも幻想的な空間で、その奥に、昔の職場仲間たちが集まって、すでに宴を始めていた。
この面子で集まるのは3年ぶりくらいになりそう。美味しい食事と美味しい日本酒に舌鼓を打ちながら、歓談に花が咲く。異空間が演出する異時間がまさしく時を忘れてたゆたう。いい店である。